朝野を挙げて……

おはようございます。
プロ家庭教師プロ・プラネット広報&SEO担当の畠山です。

わたくしが未だ、大学生で在った時分に、とある偉い先生がおっしゃっていたのが
この「朝野を挙げて」と言うフレーズ……
今となっては、ほぼ聞くことも無くなってしまった感のある言葉でありますが
現代語訳をするのであれば、さしずめ「官民を挙げて」と言う事にでもなりますでしょうか……

「野」とは「野原」と言う事では無く「在野」と言う意味であり
「朝」とは「朝廷」と言う意味であります。
まあ、時代を感じさせる言葉でもありますが、この「野」と言う言葉

歴史(?)的な用語から紐解いて観るならば……
「野に遺賢無きを賀す」
と言う言葉…
「唐」の宰相「李林甫」が皇帝に対して報告するフレーズでありますが
「在野には優秀な人物はおりませんでした」と言うもの。
優秀な人物がリクルートされれば、自分の立場が危うくなると言う事からの報告でもあったわけですが
その様な事をやっているうちに「唐」は「安史の乱」で衰亡への道を歩んでいきます。
他方…?
「野に遺賢在りを賀す」と称されたのが
南宋」の「文天祥」が科挙により及第をした時
文天祥」は、以前このブログでも取り上げたかと思いますが……
南宋の滅亡に対して最後まで抗したと言う人物でもありました。

「野の遺賢」が、どの様なものであり、その王朝の結果がどの様なものか?と言う事はともかくも
その人物をして語らしむるものは多々ある所でしょう。

「人を得て初めて」様々な物事は進んでいきます。
それは、時代や社会がどの様な状況であれ変わらないでしょう。

「野に遺賢あり」
まさに、今の受験生の皆さまはその様な状況かと思われます。
是非是非、今の境遇を突破して、その真価を発揮して頂ければ、と思う次第であります。


本日の Daily Planet は「模擬試験(中学受験生)」です。
ご興味のある方は、ご一読ください。